What's Capoeira?

カポエィラとは、アフリカからブラジルに強制移住させられた黒人奴隷によって生み出された、ダンスに見せかけた格闘技です。

 
重労働を強いられた黒人奴隷は、支配者たちからの横暴な振る舞いから身を守るため、カポエィラを編み出しました。

黒人奴隷の祖国アフリカの格闘技は足技が多く、その影響を受けているため、カポエィラには足技が多いです。
 
黒人奴隷が格闘技を学ぶことは支配者に対し反抗する行為とみなされ、練習するだけで厳罰に処されました。

よって彼らは音楽と歌を用いて格闘技であることをぼかし、練習するようになりました。
また、奴隷同士の喧嘩が見つかると罰を受けるので、喧嘩に見えないように音楽と歌を用いたとも言われています。
 
カポエィラには、大きく分けると二つのスタイルがあります。

一つは動きが速く、様々な武道の要素を取り入れ、アクロバティックの動きが多い「Regional(ヘジオナウ)」で、もう一つはゆっくりとした動きで、動物の動きからヒントを得た動きが多い「Angola(アンゴーラ)」です。

近年は上記の二つのスタイルを融合した「Contemporanea(コンテンポラニア)」と呼ばれるスタイルも登場しています。
 
音楽はビリンバウという弓のような形をした弦楽器、パンデイロといわれるタンバリンのような打楽器、コンガのような打楽器、そして歌と手拍子で演奏を行います。